2013年2月11日月曜日

桐朋って、本当にレベルが高いんだと思ったできごと

僕の奥さんは、桐朋学園バイオリン科を出てるのですが、演奏をこんなレベルで捉えてるんだ、すげえ、と思ったことが以前にありました。身内の話で恐縮ですが、すごく興味深いので紹介をしたいと思います。


うちの奥さんは音大を卒業後、もうバイオリンは弾かない、と完全にやめていた時期があったのですが、そこから再び練習を始めたときの話です。


昔の楽譜を引っ張り出しまた最初から順にさらっていき、何ヶ月もかけて勘をとりもどそうと練習をして、もう自分一人では練習が煮詰まってしまう所までいき、音大の時の恩師に連絡を取り数年ぶりにレッスンを受けることとなりました。


そして演奏を終えて最初に言われたのが「お腹に力が入っていない」でした。


僕はこれを聞いて、本当に高いレベルで演奏と言うのを捉えているのだと、感動に近いものを覚えたのが未だに印象に残っています。


バイオリンを弾いて「音程が…」「リズムが…」「解釈が…」「気持ちが…」~ない、と言うところではなく「お腹に力が入っていない」と言う事が具体的な指摘になり、指摘された側も受け取れると言うのです。


武道に限らずスポーツなどでも、「腰が入ってない」「丹田に力がない」などと言う事が言われます。しかし、ほとんどの場合、具体的な指摘ではなく言う側も言われる側も精神論に近い意味合いで使って捉えてしまっているはずです。


指導する側にしたら、わからなくてもそう言っておけば外れはしない、外れようがない指摘だから非常に便利な言葉です。お前に足りないのは精神力だ、と言っておけば、絶対に外れないですから。


本来指導となり得るのは、それがそうとしか言い様がない具体的な指摘だからです。受け取る側も納得して受け取れるのは、言われれば気付ける所まで来ているからでしょう。


と思うのは、僕が少し武術をして自分がそのレベルでなく判らずとも知識があるからなのですが、武術やスポーツなどの運動ではない、音楽の場面でこれが具体的な指摘になっている事に、いや凄いなぁと嘆息したのでした。


文章が下手で判りにくいですね……


などと言う状態を経験してきたうちの奥さん、指導が上手いかどうかは判りませんが、より人間的な指導ができるのではと思うので、バイオリンに興味がある方は来てみて下さい。


と、最後は宣伝になってしまいました。



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